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岡山市宰相様 雨漏りで電話したら、社長さんがすぐ来てね屋根の現状を分かりやすく説明してくれたんよ。最後には、納得して瓦の葺き替えを頼めたよ。生きている間、屋根の心配はもう要らんわ。やっぱり本職に、直に頼むもんじゃな。

岡山市にある宰相邸は、築78年の日本家屋。ご主人は、手直しを繰り返し、家をとても大切にしている。雨漏りの修繕相談がきっかけで、日本ルーフ産業に“屋根瓦の全面葺き替え”を依頼し、大変満足しているという。初めて取引する業者に、屋根全部を安心して任せられたのはなぜか、詳しく伺った。


もくじ 

  1. 「10年以上、屋根が心配事だった」という宰相さんご夫婦
  2. 雨漏りがきっかけで、“瓦の専門業者”を探した
  3. 社長と職人による現状調査。分かりやすい説明を受けた
  4. 「暫くは修繕だけで大丈夫」と言われたが、全面葺き替えを選択
  5. 日本瓦を“起り(むくり)”手法で乗せる、高度な技が要求される工事
  6. 「10年来の肩の荷が下りた気持ち。」葺き替えで安心を手に入れた
  7. これから屋根を修繕・葺き替えする方に一言



■ 「10年以上、屋根が心配事だった」という宰相さんご夫婦


-- 歴史を感じる立派なお宅ですね。瓦を葺き替えるのは何度目ですか? 

 築78年になるんよ。葺き替えは今回が初めてでね。以前の瓦は上等な日本瓦で、鬼瓦が20個以上付いとった。伝統的な日本建築で、父から受け継いだんで大切にしとるんよ。

日本瓦の全面葺き替え。中ほどが膨らんだ起り(むくり)屋根で工事には高い技術を要したが築78年の日本家屋が見事に蘇った。


-- 良い瓦は長持ちするんですね。これまでは何事も無かったのですか?

 いや実は、10年以上屋根の心配はしとってな。というのも耐震診断をした時に、「倒壊の恐れあり」と診断されたんよ。瓦の下に土が入っとって屋根が重たかった。そうは言っても、屋根は大事じゃが。長い間気にはなっとったけど、どうにかするにも踏ん切りがつかんかった。それにな、時々雨樋まで瓦がずれてくるんよ。出入りの大工さんが「またずれとったけぇ、直しときました」という具合でね。

-- では、いつか修理する為に準備をしていたのですか?

 いつも心のどこかに引っかかっとったからね。大工や耐震診断の人から、屋根については話を聞いて勉強しとったよ。葺き替えにかかる費用や、工事の仕方なんかな。新しくする時には“日本瓦”にして昔の面影も残したかった。家の図面から、見積もりを取るとかなりの金額で、直ぐに直そうという決断はできんかったねぇ。


■ 雨漏りがきっかけで、“瓦の専門業者”を探した


-- 瓦葺き替えのきっかけは何だったのでしょうか?

 雨漏りがしたので、小修繕だけを頼もうと思ったんよ。結局、それが葺き替えに発展してね。

-- 日本ルーフ産業を知っていたのですか?

 いや、全然知らん会社じゃったよ。何についても、初めての会社に頼んだことは一度も無かったんじゃけど。屋根は家の心臓。瓦の専門屋の意見を聞きたいと思ってね。

-- ではどうやって会社の事を知ったのですか?

 タウンページよ。電話帳で探すのは初めてでね。瓦業者のページから1社だけ電話をかけた。

タウンページ 初めて電話帳から業者に問い合わせた


-- なぜ、それが日本ルーフ産業だったのでしょうか?

 何となく信頼できる雰囲気の記事でね。きちんとした資格を持っとられて、費用のことや、瓦1枚からでも対応しますと書いてあった。社長の顔写真が出ていたのも安心できた。要は、お客様が知りたいと思うことが書いてあったってことじゃないかねえ。


■ 社長と職人による現状調査。分かりやすい説明を受けた

-- 問い合わせをしてからどうなりましたか?

 タウンページに載っとった社長さんが直ぐに来て驚いたよ。写真に載っとる人じゃがという具合。
職人と一緒に屋根の現状を調査して、素人の私に分かりやすく説明してくれたわ。合わせて日本瓦についても詳しく話されてな。無口そうな社長じゃけど、瓦についてはようしゃべるんよ!まるで雑談じゃったけど、社長の専門性をよう感じた。

会話から専門性、人柄に信頼が持てました

-- 屋根はどういう状況だったのですか?

 軒先まで瓦がずれている上に、瓦の下の土が常に湿っている状態でね。天井まで雨がしみ出し始めたら大修繕が必要だが、今ならまだしみ出していない。だから小規模の修繕で済むということじゃった。これは出入りの建築屋には分からん。「下に漏りだしたら考えましょう」と言っとったぐらいじゃからな。やはり餅は餅屋のもんじゃね。更に、瓦がずれているのでいつかは葺き替えが必要になる点も指摘された。


■ 「暫くは修繕だけで大丈夫」と言われたが、全面葺き替えを選択

-- 「今は小規模修繕で大丈夫」なところを、なぜ全面葺き替えにしたのですか?

 藤原社長との出会いじゃね。現状調査と、詳しい説明で専門性と信頼性は抜群。職人も寺院の瓦を扱える一流が揃っとった。10年も不安だったから、任せられると確信したら、直ぐに決心がついた。よっぽど法外な見積もりでも出ん限りね。それで葺き替えの提案をもらった。

親方は、寺院・起り屋根も手がけるプロ中のプロ

-- 以前からお付き合いのあった他社の見積もりと大きく違いましたか?

 金額に大差はなかったが、提案内容は何倍も納得のいくものだったよ。私は昔風のデザインに特にこだわっとってね。その要望を聞くだけでないところもプロ。

 古い日本家屋に合った瓦をいくつか提案されてね。その中にはデザインも良く、いい値段の瓦もあった。そりゃあ、社長は高ければ高いのが売れた方がいいが(笑)。しかし、耐久性や雨風を防ぐ機能など、優先すべき事をきちんと説明された上で、おすすめの種類を言われてね。それを乗せれば、雨風はもちろん50年以上安泰になる。デザインは以前の瓦のほうが豪華じゃけど、雨風は確実に防げるし、十分風格ある瓦じゃった。

私にとっては、専門的な意見を取り入れた提案をもらえて、結果満足度が高かったなあ。


■ 日本瓦を“起り(むくり)”手法で乗せる、高度な技が要求される工事


-- ところで、宰相さんは随分屋根のデザインにこだわりがあるのですね。

 実は家の屋根は起り(むくり)と言って、屋根の中ほどが盛り上がり、滑らかな曲線を持つ勾配になっている。昔から職人芸の一つとされていてね。工事では随分親方の手間をとったはず。この工事ができる職人はそうはおらん。

-- では工事の様子も気になったでしょうね。

 そう。1日中張り付いて見学しとったよ。職人にしたら迷惑な話じゃ(笑)。専門のことは分からんけど、きっちりとした仕事をしていることは感じられた。休憩中には質問も沢山したんよ。職人だから口数は少なかったけど、信頼できる人だと感じた。

-- どういう所に信頼性を感じましたか?

 特に親方は別格。まず起り屋根。親方が「糸張り」という筋道を付けるまで、他の職人は作業に入れない。それほど技術が要る。次に、職人の1日は、親方が細部まで点検してから終わる。また、雨の降る日。普通は休むんじゃろうけど、親方は現場に異常が無いか確認して、「今日は雨なので休みます」と言って帰られる。

多くの家屋が採用しているまっすぐな切り妻(きりづま)屋根に対して宰相邸は中ほどが盛り上がる起り(むくり)屋根

 また、日本家屋は、元々建物と屋根のバランスを自然に取るように考え抜かれた構造。土と瓦を工事で下ろしている間は、屋根が軽いので柱が浮き上がり襖が倒れてくると言われた。本当に襖がバタンと倒れた時には驚いた!新しい瓦を乗せた後はまた元に戻ったよ。


■ 「10年来の肩の荷が下りた気持ち。」葺き替えで安心を手に入れた。


-- 宰相さんは、瓦の葺き替えで何を手に入れることができたのでしょうか?

 「もう屋根の心配は一生しなくてもいいという安心感が一番。もうずっと気になっていたので、肩の荷が下りてほっとしています。古い家だからちょこちょこ修理をするけれど、一番の大手術が済んだのだから。」

-- 他にもエピソードはありますか?

屋根が一番の心配だったけれどやっと肩の荷が下りました

 ネズミが居なくなったよ。以前は猫が子供を産んでいたこともあったなあ。屋根に隙間が無くなって、そういうのは一切無くなった。また、日本瓦は時を重ねるほど黒く輝き風格が出る。それも楽しみになった。更に、土は入れていないので、以前より5トン軽くなり家のバランスも改善された。地震の心配も軽減じゃな。

-- 全体を通じて、不満な点はありましたか?

 工期が3週間で、もっと早くできればとは思ったが。しかし、家の屋根は四方八方に伸びた複雑な形状。そいうい状態だから時間が掛かることなど、全ての事に分かりやすい説明があったので不満として残っている点は無いよ。

多方向に伸びる複雑な形状の屋根。その為、工期が通常より長くなる



■ これから屋根を修繕・葺き替えする方に一言


-- これから瓦の葺き替えを検討される方に一言お願いします

 私もそうでしたが、「吹っかけられないか?」「安心できる業者なのか?」「本当に専門家なのか?」など屋根という大掛かりなことなので不安に思われるでしょう。これを解決するには、家に来てもらって、調査をしてもらい、トコトン話をする必要がある。私は業者なら、家の現状を良い・悪いを含めてしっかり説明するのが筋と思っています。それができる人に頼みたい。

私は満足しているので、日本ルーフ産業さんはお勧めするけど、ご自分の時は話して確かめて納得して頼んでください。

お忙しい中、有り難うございました。



※ 取材日時 2009年2月
※ 取材者: 金子綾子

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